大海原の小さな光

未だ三つ目の変身アイテムは見つからない。その頃ディスダークは三人目の復活だけはさせまいとしていた。その頃肝心のアイテムはある人物が見つけていたが、その人は当然のようにプリキュアとディスダークとの戦いをまるで知らなかった。関係者が互いに互いのことをまるで知らないところから始まって様々に事態が絡み合い結末になだれ込む構成が見事。

最終的に、変身した天ノ川きららが、明日からのスケジュールがつまっているからと言ってプリキュアを頑張らないと言い出すオチだが、これも実に良い。実際今回のきららは徹頭徹尾自分の仕事というよりその向こうにある夢のために動いていたのであって、悪の組織への義憤とか正義感とかはあまり関係ないのだ。その方針で一貫性があるが故に変身して戦え、終わったらやめる。まるで無駄が無い素晴らしい展開。

それにしても初期配置が三人組で、三人目の加入まで五回掛かるか。五人組を集めるのならいざ知らず、三人しか居ないのにこれとはいささか意外。いや、人数が少ないが故にむしろ時間を掛けられている、のかな。


前半で特に背景の説明も無く出てきたゼツボーグがそのまま何のフォローも無く倒される。後半戦で最低限の説明がされたゼツボーグが改めて出てくる。怪人戦が二段構えになっているというか、話の構造上において捨て駒扱いの怪人が出てくるエピソードってたまにあるけど、それがこんなに早いのは予想外。