大海原の小さな光

何故か凜とデートに行くことになったと思ったら、その帰りにキャスターに襲われて、セイバーを奪われ、士郎自身も大怪我をした。一命は取り留めたが、士郎はこれからどうするのか。一つの話としては良い感じに盛り上がっているのですが、仮にも最終回としてこれはどうなんだろう。何か大きな話の前フリだけして中途半端に終わった感が否めません。

歌を背景に登場人物紹介じみた映像を流すことで、なんだか、一つの区切りであるような特別な印象を出そうとしているのは分かる。分かるのだが、これはこれで別の問題もある。多分『Zero』のときと同じく途中で休むので便宜上その前後を１stシーズン、２ndシーズンと呼ぶだけで作品としては全体で一つとして扱うと思うのだが、そうなると作品全体を一気に見たとき物凄く半端なところで話を区切ろうとしているように見える。逆に、１st、２ndを別作品扱いにすると本当に打ち切りというか、何がやりたかったんだということになるし。

ところで、挿入歌はこれが話に聞く最初のパソコン版で使われたOPテーマ（のアレンジ）ですね。ふむ、そう思うと登場人物紹介じみた無言の人物シーン羅列も、OP映像っぽくて趣深いような、そうでもないような。


本編について思ったこと色々。先ず、真っ先に挙げたいのは教会の場面かな。言峰が拳法や黒鍵など設定を反映した様々な動きを見せていて実に満足。それから、アーチャーが結界を壊したところ。風景自体が書き割りみたいに見えてなんともシュールである。それにしても、セイバーが奪われるまでってこんな状況だったっけ。話の流れというか、人質をとって交渉を迫るようなやり取りなんかはこんな風だった気がするが。


兎にも角にも次は一クール空けてだ。そのとき生きていて、余裕があったらきっと相手をしよう。