大海原の小さな光

文化祭という初のイベントを前にひめが妙に張り切ったり、イノセントフォームを手に入れたりする話。文化祭準備の手伝いとして色んなことに手を出すもどれも大した成果を出せなかったが、人の良い生徒会長との出会いなどもあって最終的には大活躍を収めることが出来、戦闘でもイノセントフォームを手に入れられた。過剰に人に絡みたがるのはどちらかと言うとめぐみっぽい動きだ、と言うかまさに前回がそういう内容だった。更に、それで成功を収めてしまうあたり完全にめぐみのお株を奪ってしまっている。途中でリボンから、あまり自己中心的な考えをするな、と忠告を受けているが、これも何故前回めぐみに向けて言わなかったかなと感じるものだ。

ひめらしいことと言えば、本人がこういうときこそ役に立つところを見せなければと思ったり、自己中心的な考え方を窘められたり、妙に無能で無力な弱者という風に強調しているところか。しかし、これもよく考えて見ると、ひめが本気で無能で無力な弱者だったのはごく初期の数回だけで作品全体では、少し足りない部分もあれどそれも個性で済まされる範囲ぐらいの描写だ。今更、未熟からの成長ドラマというのは何か違う。初期に比べれ別人のよう、と見せるのは良いんだが。


それから、ひめの謎の“白馬の王子様”推し。このネタがギャグなのは分かるけど、自身がお姫様である彼女が王子様に夢を見るのはなんとも言えない気分になるな。そう思っていたら、劇場版の前フリなのかよ、これ。また、どうでも良いところで細かいなぁ。

更にＯＰ映像が劇場版の宣伝をするものに。封切りまでまだ二週間ほど残っており、普段に比べてこれをやるタイミングがちょっと早い。こういうアンブッシュばかり上手いよな、この番組。本編の構成はガタガタなのに。


今回の記念企画は、ホワイト。同時におそらく企画の最終回。初代に始まり、初代に終わる。まぁ、ごく初期から予想された事態ではあるが絶妙に区切りが悪い。もう少し何か無いだろうか。そして、終わりだというのにこれといって特徴も無いアイサツであった。