アルドノア・ゼロ 第11話「ノヴォスタリスクの攻防」
なんてつっこみどころの多い攻防なんだ。
盛り上がってる筈なのに、なんだ、これ、という気分を拭えない。
冒頭、前回との時系列シャッフルはありませんが、前回とかぶってるところが二分四十秒ぐらいあります。その全てが本編に必要な情報とも思えず、大胆に尺を稼いでいないだろうか、と先ず引っ掛かる。本編も、ついに直接攻め込んできたザーツバルムとの決戦なのだが、気になる描写が多過ぎる。
一番気になるのは、伊奈帆の作戦がわりと本気で理解不能なこと。先ず、一旦成層圏まで上がる。これは意味があったのか。次いで、デコイのカタフラクトを大量にばら撒く。どこにそんなにあったんだよ。そして、それらがやられるのに紛れて本物の攻撃役が降りる。敵のレーダーを埋め尽くすほどのデコイは残らず撃ち落とされたのになんで本隊は損傷軽微なんだよ。チャフを撒いたと言った、というのは言い訳にならんぞ。あんな広範囲を攻められるんだったら少しぐらい精度が落ちたところで関係無いだろ。
あげく、いかに危険な作戦か散々強調しておきながら主要人物には殆ど弾が当たらないという、これはなにか高度なギャグなのか。堂々としていれば弾の方がよけるとかえらそうに講釈垂れてたらすぐに当たった脇役でその辺はフォローしたつもりか。だとしたら、それはそれで性質が悪いんだが。
他にも、戦闘の余波で偶々ライエが外に出られたり、スレインがタッチの差でアセイラム姫との対面を逃したり、結果や物語のコンセプトだけ先にあって途中過程をを後から雑につけたような展開が多すぎて引っ掛かる。特に後者はひどい。ここ、作中の現象としてスレインが絶対に追いつけない理由特に無いよね。ただただ、スレインを空回らせ、すれ違わせるという作劇上の都合しか感じられない。
今回良かった点といえば、スレイン(に限らずあの場にいたヴァース帝国の者)が元クルーテオ機を使わなかったことぐらいだろう。自信満々にスレインが使うという前提で話をしていた視聴者もネット上に多かったようだが、そういう輩は私が前回の時点で書いておいた根本的疑問に至らなかったのだろう。即ちアルドノアは権利者以外使えないというのは作中人物(特に火星)には疑う余地の無い大前提であり、権利者ではない(と思っている)人間が無関係のアルドノアを使おうとする筈が無い、という点である。実は使える人間でかつ最初からそのことを知っている、とするにはいささか伏線が足りないしな。
つまるところ、あそこから自然に話を進めようとするとあの機体は出てくる筈が無いのだ。ここでスレインに何かさせるならスカイキャリアでアセイラム姫がいるかもしれない場に参じようとするぐらいしかない。その後のことはさておき。この流れは納得行くものだったと言える。
あと、アセイラム姫の侍女エデルリッゾの活躍もまぁ、それなりに良かったとは言えるか。ただ、詰めの甘さも否めない。もし、これで言い訳の余地なく死んでる描写が続けば私としても文句なく評価するところであった。曖昧にフェードアウトをするんじゃない。というか、今回曖昧にフェードアウトをしている人が多過ぎる。
盛り上がってる筈なのに、なんだ、これ、という気分を拭えない。
冒頭、前回との時系列シャッフルはありませんが、前回とかぶってるところが二分四十秒ぐらいあります。その全てが本編に必要な情報とも思えず、大胆に尺を稼いでいないだろうか、と先ず引っ掛かる。本編も、ついに直接攻め込んできたザーツバルムとの決戦なのだが、気になる描写が多過ぎる。
一番気になるのは、伊奈帆の作戦がわりと本気で理解不能なこと。先ず、一旦成層圏まで上がる。これは意味があったのか。次いで、デコイのカタフラクトを大量にばら撒く。どこにそんなにあったんだよ。そして、それらがやられるのに紛れて本物の攻撃役が降りる。敵のレーダーを埋め尽くすほどのデコイは残らず撃ち落とされたのになんで本隊は損傷軽微なんだよ。チャフを撒いたと言った、というのは言い訳にならんぞ。あんな広範囲を攻められるんだったら少しぐらい精度が落ちたところで関係無いだろ。
あげく、いかに危険な作戦か散々強調しておきながら主要人物には殆ど弾が当たらないという、これはなにか高度なギャグなのか。堂々としていれば弾の方がよけるとかえらそうに講釈垂れてたらすぐに当たった脇役でその辺はフォローしたつもりか。だとしたら、それはそれで性質が悪いんだが。
他にも、戦闘の余波で偶々ライエが外に出られたり、スレインがタッチの差でアセイラム姫との対面を逃したり、結果や物語のコンセプトだけ先にあって途中過程をを後から雑につけたような展開が多すぎて引っ掛かる。特に後者はひどい。ここ、作中の現象としてスレインが絶対に追いつけない理由特に無いよね。ただただ、スレインを空回らせ、すれ違わせるという作劇上の都合しか感じられない。
今回良かった点といえば、スレイン(に限らずあの場にいたヴァース帝国の者)が元クルーテオ機を使わなかったことぐらいだろう。自信満々にスレインが使うという前提で話をしていた視聴者もネット上に多かったようだが、そういう輩は私が前回の時点で書いておいた根本的疑問に至らなかったのだろう。即ちアルドノアは権利者以外使えないというのは作中人物(特に火星)には疑う余地の無い大前提であり、権利者ではない(と思っている)人間が無関係のアルドノアを使おうとする筈が無い、という点である。実は使える人間でかつ最初からそのことを知っている、とするにはいささか伏線が足りないしな。
つまるところ、あそこから自然に話を進めようとするとあの機体は出てくる筈が無いのだ。ここでスレインに何かさせるならスカイキャリアでアセイラム姫がいるかもしれない場に参じようとするぐらいしかない。その後のことはさておき。この流れは納得行くものだったと言える。
あと、アセイラム姫の侍女エデルリッゾの活躍もまぁ、それなりに良かったとは言えるか。ただ、詰めの甘さも否めない。もし、これで言い訳の余地なく死んでる描写が続けば私としても文句なく評価するところであった。曖昧にフェードアウトをするんじゃない。というか、今回曖昧にフェードアウトをしている人が多過ぎる。
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<記事内アンカー>
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アルドノア・ゼロ 第11話「ノヴォスタリスクの攻防」
秋アニメの放送情報が出揃ってから視聴予定リストを……というつもりだったのですが、放送日が公開されてなくても枠が分かっていれば視聴予定は決められるか。選定入ります。
アルドノア・ゼロ 第11話「ノヴォスタリスクの攻防 -Wind, Snow and Stars-」 キャプ付感想
ありがとう、エルデリッゾ
やだー、死亡フラグ立ててあげないで!!w
今回はエルデリッゾちゃんの活躍が光ってましたね(笑)
本当にカタクラフトも操縦できるのかも?
ザーツバルムの揚陸城が連合本部に降下。
デューカリオンは緊急出航。
浮遊城へのカタクラフト降下を行うイナホだが…
アルドノア・ゼロ TokyoMX(9/13)#11
EP11: ノヴォスタリスクの攻防 ザーツバルム卿は揚陸城を地球連合本部に向けて降下させる。対するは、地上基地を放棄、全員地下に移動。ザーツバルム卿の攻撃は地下にまで侵攻する。数か所を破られて火星の攻撃隊が侵入する。歩兵部隊はアセイラム姫の抹殺を命じられる。 軌道騎士の侵攻を止める術はないのですか。自身が生存していることを表明しても火星からの攻撃は止まらない。地球との和平を望む姫には辛い現実...
アルドノア・ゼロ 第11話 感想
アルドノア・ゼロ第11話感想。エデルリッゾが運転してる姿がちょっと面白かった。姫様を守るために命をかけるとはさすが侍女です。
ALDNOAH.ZERO -アルドノア・ゼロ- 第11話 感想
ALDNOAH.ZERO
-アルドノア・ゼロ-
第11話 『ノヴォスタリスクの攻防 —Wind, Snow and Stars—』 感想
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アルドノア・ゼロ 第11話「ノヴォスタリスクの攻防 -Wind, Snow and Stars-」
「ヴァース皇帝の血を引く者なら 強制的に止める事が可能です」
揚陸城の強襲を受ける連合本部――!
自分に出来る事をするため 伊奈帆に協力するアセイラム姫
アセイラム姫の即時停戦を望む言葉は火星には届かず
ついにザーツバルム卿の揚陸城が地球連合本部へと降下――!
迎撃するも揚陸城からのミサイル攻撃によって本部の地下施設まで被弾
ザーツバルム卿もディオスクリアで出撃し...
アニメ感想 アルドノア・ゼロ 第11話「ノヴォスタリスクの攻防 -Wind, Snow and Stars-」
本拠地決戦
アルドノア・ゼロ~第11話「ノヴォスタリス...
地球と火星を結ぶ「アルドノア」のハイパーゲート。地球と火星の間に平和は訪れるのか。第11話アセイラム「これがすべての始まり。ありがとうございます。伊奈帆さん。私の命を助...