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PSYCHO-PASS 新編集版 第9話

槙島についての三者三様。

シビュラシステムの正体は意外とどうでも良い。


いよいよシビュラシステムの正体が明かされたり、狡噛が考え方の違いから公安と袂を分かったりする話。非常に虚淵玄らしい展開であり(と言ってどこを指していると思うかで彼の作風に対して素人か玄人かが分かる)、物語としてもかなり連続性の高いところなので、事態を一気に見られる新編集版がとても有効に活きていると言えるだろう。


先ずは、ついに明かされたシビュラの正体なのだけれど。何度見てもあまり、見るもおぞましいという気がしない。構成員たちは状況を楽しんでるらしく、非人道的とも言い難いし。最大のミソは、局長がシビュラシステムの端末だったというところだ。まさしくシビュラシステムとは、現場の人間の気分を無視して要求を突きつける上司だったわけである。これが分かってから今までの話を見直すと色んな話が実に趣深い。

さて、同時にこの辺は少々勘違いが生じやすい。一見すると局長≒シビュラシステムは主人公たち公安一係に対し、狡噛を捜査から外すなど妨害ともとれる指示を出すようになり、敵対しているように見える。ここから、槙島が一足早くシビュラシステムの正体を知ったことも相俟って、シビュラを倒し革命を遂げる方向に進むと思った者もいるかもしれない。というか、本作を管理社会型ディストピアものだと思い込んでいた視聴者はきっとそう思っただろう。

だが、これは事実に反する。狡噛の心理は作中で本人が語る通り。槙島を放っておいたら放っておいた自分を赦せない。何故赦せないのかと言えば填島という犯罪者が引き起こした結果とかかわりがあるからだろう。朱は法を重んじるが故に、填島という犯罪者はいうまでもなくそれを現行の制度で裁けないからと言って殺そうとする狡噛を見過ごせない。そして、シビュラシステムは、一際優れた免罪体質者である槙島をシステムに加えたい。それはシステムに一層の改善を齎し、社会秩序はより一層安定し、より多くの人々が幸福に近づくだろう、と考えればこれは立派な大儀である。

つまり、だ。各人は三者三様に、犯罪者・槙島を社会の表舞台から排するという点で完全に一致しており、話の焦点は依然として打倒槙島なのである。よって立つ主義主張、思想信条、それに基づく方法論が決定的に異なっているだけなのだ。ここに気付けない奴は絶対この作品を理解できないと思う。


シビュラシステム絡みで少しだけ不思議なのは、藤間幸三郎は死んだのか、というよりそもそも局長はどうすれば死ぬのかということ。ややもすると、局長はシビュラ中枢の構成員が直接操るサイボーグなのだから、壊れても死ななそうなものなのだが、どうも藤間幸三郎は死んだような扱いを受けている。電化製品に電池を入れるように、あのボディにシビュラの脳を入れることで動き出す構造になっており、だから壊されすぎると死ぬ、みたいなことになっているのだろうか。そうなるとチェ・グソンに撃たれた個体も死んでそうなものだが、奴はどこに行ったのだろう。


今回の追加部分。一つ目が珍しく冒頭ではなく前半(原作第17話相当)のBパート辺りにある。内容を考えれば納得ではある。ドサクサ紛れに逃げたという公安二係の執行官が始末された描写。話に奥行きを持たせるための舞台装置程度に思える描写を拾ってきたか。元々足せるところの少ないエピソードなので小ネタに走らざるを得なかったという気もするが。しかし、本人たちにとっては知り合いを殺すという重大ごとなので当然だろうが、物語としてはモブ同然の人たちが死ぬまでを豪く引っ張って描かれていたな。何かあるのかね。続編で出番があるとか。いや、止めよう。これ以上は妄想だ。

二つ目はわりと普通の位置。槙島逃亡の報を聞いた狡噛が一人考える。この後、朱との議論で槙島を殺しておけば良かったと言い出す前フリと言えなくもないが、狡噛の思考なら槙島を殺すというのはひどく当然のものに思えるのであまり必要ない。これも足せるものがあまりなので生じた苦し紛れ感がある。
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