PSYCHO-PASS 新編集版 第7話

完璧なシステムとは。

ひどいな、欺瞞でないところが殆ど無い。


槙島のモンタージュを作ったり新たな設定の説明がされたり、と新展開の序章という感じの話に、サイコパスを偽装するヘルメットを使った槙島の一大計画編のスタート。直接的にはあまり関係ないが、プロローグから本題へ一気に切り込んでいく形になって、一度で二回分を流す放送形態は有効に活かされたと言えますね。


さて、今回の新編集版ゆえの見所は何と言っても局長。正確には、局長と宜野座とのあの長ったらしい会話シーン。もうね、局長の正体を知った上であの一連の流れを見ると何もかも茶番というか、欺瞞というかがひどすぎる。藤間幸三郎の逮捕記録とかその後の説明とか、言うも言ったりである。あまりの欺瞞に見ていて変な笑いが止まらなかった。

一応、局長の言葉にも真面目に聞くべきところはある。完璧に機能することより完璧だという信頼を受け続けることの方が重要、とかドミネーターを人間が使う意味、とかね。奇しくもこの後始まるヘルメット事件で機械が役に立たん状況というのが証明される。この作品世界を、シビュラシステムという謎のシステムに操られる管理社会型ディストピアと捉えたがる輩には局長はその権化であり諸悪の根源にも見えるかもしれない。だが、あれはあれで国民の平和を望んでいるだけなのであり、その仕事は中々に優秀なのだ。少なくともここまでは。


今回の追加部分。冒頭、宜野座の回想、途中チェスを指す槙島とチェ・グソン。どちらもかなり良い仕事をしている。前者は“父親”が征陸なのを隠すつもりがまるでないシルエットになっているのが少し笑える。まぁ、どうせこのエピソードで明かすんですから問題ありませんが。また、本編中で宜野座に対して語られる征陸の思い出話の中に「突然言葉を喋る銃を渡されて」云々という件があるので、本物の銃を見せびらかすというのは前フリとして中々上手く決まっていますね。

後者は、もうお馴染みと言っても良い槙島の追加だが話の流れが秀逸。槙島のモンタージュが出来、その顔が知られたことに局長が気付く。→槙島が怪しい会話をしている→「あっ、始まったみたいです」→ヘルメットの事件へ、この流れが完璧すぎる。本来はやや独立していた一つ一つが見事に一本の話として繋がってしまっている。

会話の内容もいかにも槙島たちが交わしそうなもの。突如ラッセルの『幸福論』を持ち出して、最も厄介な欲は自己顕示欲だの、退屈の反対は興奮だの、シビュラシステムはひどく退屈だの色々言ったその態度まさしく槙島のやり方。話の自然さも相まって後付けとは到底信じられない。
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