大海原の小さな光

一応、前回の続き。サブタイにもなっているくらい恋愛話重点の一回。しかしながら実際にやっていることは言うと、男女比が偏っているせいで、やたらと誠司が惚れられてばかりいるのを見せられたような話であった。殆どハーレムもののノリであり、正直、引く。わたしはハーレムものが嫌いだ。

自称・神の怪しすぎる行動のせいで誠司がめぐみに惚れているらしきことが伺え、最後に裏付けとなる発言が取れたり、ひめが誠司に惚れたらしかったりと若干の進展もあった。けれど、前者はさておき後者は、友人の一人が誠司にいつの間にか惚れていて告白を試みるも失敗し、というわりとどうでも良い上に感情描写が雑すぎるドラマが今回の軸の一つだったせいでそれと同レベルの雑な描写に見えてしょうがない。

私は恋愛の話自体は大いに大好物である。この作品でもブルー、めぐみ、誠司、ひめ、彼らの関係がどこに向かうのは大いに興味があるところだ。それだけに重要なところを雑な描写やギャグ描写で済まされるのは気に入らない。大体、ひめと誠司との関係にはここまで伏線というか前フリらしきものがあった筈なんだが。

ところで、最後に誠司の好きな人はめぐみだといわれて驚くひめを見て、私は一瞬驚いた。いままでずっとめぐみと誠司とをくっつけるように動いていた気がしたのだが今更明言されて驚くか、と。だが、これは誤解であった。よくよく考えるとひめはめぐみにやたらと絡みたがっており、この手の話題もめぐみ相手にされることばかりだ。誠司と話したことはあまり多くなく、どころかシリーズ全体で見ても誠司の内面に触れられたことは殆ど無い。明言があって驚くのもやむなしであろう。


バーベキューで騒いだり、恋の話で盛り上がったり、合宿の続きだというのに結局合宿の効果は殆ど感じられない終わり方であったことだなぁ。効果があった前回もあんな内容だったし、何をしていたんだかこの合宿は。


劇場版の宣伝が。なんか情報公開が妙に早い気がするな。そして、封切りの時期が半端だ。秋の映画は例年十月末、正確にはシルバーウィークを狙ってやってくるのに。今年は一体何が起こっているというのだ。


今回の記念企画は、ダイヤモンド。モチーフはトランプのダイヤ、名前は鉱物のダイヤモンド、技はダイヤモンドダスト、と色んなことが重なっているようでかなり脈絡無く出鱈目なネーミングの人でした。あと、いわゆる頭が良いタイプだが、みんな何かしら優秀な部分があるあの作品では目立たない。