大海原の小さな光

いおなの発案で海へ合宿に行くことになりました。プリキュア一同の特訓をするために。ぐらさんが何故かノリノリだ。そして、行われた特訓とは。ひめは、使えない必殺技プリンセスボールの練習のために、ひたすらボールを投げる。まぁ、これは分かる。筋が通っている。ゆうこは、ハニーリボンスパイラルの練習のために、ひたすらリボンを振り回す。何かおかしい。めぐみは、ラブリービームの練習のため、美しいフォームを試す。意味が全く分からない。そして、いおな自身はタンバリンを究める。いや、そこは普通にカラテを鍛えるところだろ。

その後、ランニングは納得できるのだが、ビーチバレーはやはりまるで意味不明だ。そんな感じでわけの分からない特訓が続く。しかし、実際にそれなりの効果があったようでいざ実戦となると確かにパワーアップしていたのであった。意味の分からない特訓が確かな効果を齎す、ロマンのある展開です。ロマンがあるだけで納得は全く行かないけど、とはいえ、プリンセスボールとビーチバレーとの合わせ技だけは素直に納得できた。いおなは最初からこれが狙いだったのでは少しだけ思ってしまうぐらい。

なお、この戦いはここで話の舞台になっている海辺にオレスキーがいたからだが、彼も強化合宿をしていただけであり、打倒プリキュアや世界征服に繋がる陰謀はこの時点では一切考えておらず事件も起きていなかった。にもかかわらず、オレスキーを見かけただけで何か悪巧みをしているに違いないと決め付けたプリキュア一同が勝手に喧嘩を売りました。理不尽。


特訓の一つとして、四人揃っての決めポーズを研究した一同。波が寄せてくる場所、それを背景にしようとするも綺麗に水をかぶってしまう。明らかにそんな服をそのままにしているから体調を崩しているようなのに、太陽が乾かすだろうというバカ丸出しの返答をするめぐみ。このネタがラストシーンまで繋がっていき、次回に続く。この因果律の収束ぶりは実に見事。前回までのガタガタな構成と同じ作品とは思えない。

そんな感じで体調を崩しためぐみを、妙な雰囲気出しながら部屋まで運んで寝かせた自称神。もはや、怪しいところしかない男である。その様子を見てしまっていた誠司。何たる緊張感。次回が実際楽しみ。いや、本当に私好みのところで楽しみ過ぎるのだ。次回は次回で中々面白そうな話になりそうだ。


今夏の記念企画は、レモネード。歴代でもひときわ異彩を放つネーミング。『５』シリーズは名前に統一感が無いと感じさせる最大の原因。本当に製作者としては何を思ってこんな名をつけたのやら。アイサツについては特に言うことは無い。