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アルドノア・ゼロ 第2話「地球の一番長い日」

地球上陸作戦。

まさに、最大の作戦。


○○の一番長い日、というフレーズは非常に有名で色んなところで使われるため、なんとなく知っている人も多いだろう。この源流となったのはおそらく『The Longest Day』という洋画で、その邦題を『史上最大の作戦』という。このフレーズもまた非常に有名で、詳細を知らずに言葉だけ知ってた人も多いのではないだろうか。そして、この最大の作戦こと一番長い日はノルマンディー上陸作戦が元ネタである。火星の帝国が地球に攻めてくる話に実際相応しいセンスですね。


というわけで、火星人、ヴァース帝国の攻撃が始まりました。その戦力差は圧倒的の一言で、瞬く間に地球各国の軍はやられました。単に火力などのスペックが違うだけでなく、攻撃がまるで通じない謎のバリアとか、物体を消し去るかのような攻撃とか、地球とは明らかに出る作品世界自体が違うように見えるものがあるのはきっと火星の古代文明のおかげだとでも言い出すのでしょう。ただ、それを言い出すと火星の古代文明が困ったときの言い訳、文字通りのデウス・エクス・マキナになりかねなくて少し不安でもある。古代文明に少しでもSF的背景がありますように。

まぁ、火星の凄みは思う存分感じられたから、そっち方面の描写としては別に良いんですけどね。一体一体が独立しており統率の必要が無い、地球の反撃など最初から考えていない、などの煽りも納得。ただ、何十人もいるのは明らかに多過ぎると思うんですよ。絶対何人か雑な扱いになる奴いるだろ。


火星のお姫様、アセイラムはどうやら生きていたようだ。曰く、体調を崩したのでそもそもパレードには出ていなかった。つまり、狙われたのは影武者か。そういうことなら仕方ないな。狙われた人は間違いなく死んだだろうし、アセイラムを生かして話を進めることも自然に出来るし、両者win-winの関係ですな。なお、生き延びた要因は全く別のことで、誤魔化すためにパレードに出ていなかったと言ってるパターンの場合は、その生き延び方によってやはり怒ります。

そもそも、あのテロまがいの騒動自体がよく分からない。実行犯は火星の内通者で、口封じのために消された。事件は地球侵略を始めたい者が考えた自作自演で、実行犯たちはそれに体よく利用された。それはとても良く分かるのだが、実行犯て結局何者だったんでしょう。事件のために地球に入り込んでいた火星人なのか、火星人に懐柔された地球人なのか。


そして、どうにも主人公が目立たない作品である。界塚伊奈帆はなんかこう落ち着きすぎというか、色々反応が地味だ。幾つか特筆すべきことがあったような気もするけれど、どれも地味というか淡々としている印象を与える。ある意味すごい。スレインなんて話に目立って絡まないし、どこにいるのかさえよく分からない。「かつての同胞が無様に死んでいくサマを高みから」というおっさんの台詞から考えれば、あのおっさんの近くにいたんだとは思うけど。

そういえば、虚淵玄の作品では出番の少なさなどから読者、視聴者の主人公に対する誤解が生じるケースがしばしばある。『PSYCHO-PASS』なんて主人公が誰か間違える人が多い。そういう点ではとても虚淵玄の作品らしい気もする。というか、今回の脚本、虚淵玄か。ストーリー原案などという曖昧なポジションかと思ったら第1,2話と続けて実際の脚本を書いている。むしろシリーズ構成は何をしているんだ。
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テーマ : ALDNOAH.ZERO アルドノア・ゼロ
ジャンル : アニメ・コミック

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