大海原の小さな光

たぶん、きっと、おそらくひめの誠司やめぐみに対する印象を強める一回。他に比べてやや誠司との距離が遠いひめがその距離をつめる、その手段としてめぐみの性格にも少々スポットを当てる。そんな話。しかし、ひめと誠司との距離の詰め方があまりにも露骨なほどだったので、誠司が空手を学び始めたのはめぐみがいたからとか、そこから派生した「頑張る人を見て頑張る」という結論とかは少し話を曲げられた印象もある。

どう考えてもひめの人間的成長、変化を描く話であり、めぐみと誠司との絆なんてそのための手段の一環と出てきたような代物なのでサブタイにまで使われるのにはやや疑問が。常に人のために頑張るめぐみを見て空手を始めたという誠司と、おそらくそんなこととは露知らず応援してるめぐみとの関係は滑稽という意味で面白くはあるが、絶対そんなつもりで強調したわけではないだろうし。


大体、今回は話のコンセプトから言って、もっと以前にあった方が自然な話だと思いますね。全体的に、もっと初期に使う筈だったが、色々あって機を逸してしまったネタをリサイクルした感がある。たとえば、ひめが誠司のことをあまりよく思っていないような態度をとる描写はごく初期にあったが、それはまだひめがめぐみ以外一般日本人との交流が殆ど無かった時期のことであり、途中からはプリキュア一同と変わらないぐらい親しげだったように見えたので、今更慣れてないなどと言われても違和感が。

更にひめが料理下手って、確かに以前そんなようなことを言っていた気もするが、別の話ではケーキを振舞うような場面が見られたので、料理の能力はすぐ上がったんだとばかり思っていたのだが。いや、今回の卵焼きもラストシーンでは問題なく評価されているが、料理の腕について二度手間になっている印象が拭えない。


今回の記念企画はルージュ。やはり強引なキャラ付け（変な口癖）が無いと、当たり障りの無いコメントになり易いね。