ドキドキ!プリキュア 第49話「あなたに届け!マイスイートハート!」
唐突で脈絡の無い最終展開。
まぁ、ラストだけはそれなりに良かったけどな。
キングジコチューの欠片を取り込んだベールは脅威のパワーアップを果たす、と思ったら逆に闇に乗っ取られた。そして現れる真のラスボス、一万年前プリキュアと戦って封じられたもの、プロトジコチュー。この時点で言いたいことが二、三ある。やっぱりベールの強化はギャグオチかよとか、かつて封じられた闇がトランプ王国国王を器に現れたのがキングジコチューでその欠片を取り込んだのにどうして古代の闇そのものが現れるんだとか。
さておき。現れたプロトジコチュー、その実力は確かなもの。ビルを軽々と浮かせて投げ、巨大なクレーターを次々に作る。実際大したものではある。図体がでかかっただけのキングジコチューとは比較にならない。しかし、『プリキュア』シリーズのラスボス全員と比べて見ればハッキリ言ってショボイ。地球を壊すとか、地球よりでかいとか、一つの異世界をあっという間に制圧とか、すごそうに見える功績は全く無かったからな。キングジコチューよりはましだったが、やはり本作のラスボスはしょぼかったと言わざるを得ない。
途中でジョー岡田が、女の子は誰でもプリキュアになれるとか、その思いの力はビッグバンにも匹敵するとか、完全に聞きかじりの知識しかないのにえらそうに吹聴したがる駄目なオタク状態になっていて失笑を禁じ得ない。前者(誰でもプリキュア)は『オールスターズNew Stage1』のテーマで、後者(ビッグバン云々)は『Splash Star』の最終戦を思い起こさせる。
だが、どっちも現実にこの作品で繰り広げられた展開に対しては的外れ甚だしい言葉だ。前者は、本当に何物でもない一般人、プリキュアの存在は話として見たり聞いたり、或いは偶にただの人と思って通りすがっている程度、そんな人がある一つの願いゆえ動いたときにプリキュアになる、そんな話だから意味がある。既にプリキュアである上、プリキュアになる前から超人めいていたマナに対してはかすりもしないテーマだ。
後者のビッグバン云々は、地球を消し飛ばすほどの“滅びの力”を持ち、そもそもは宇宙開闢以前の存在で、その頃の何も無い状況を再現したいと思ってる、などという意味のことを言い出すラスボス相手だからこそ出てきたインフレの局地。最後の最後まで地球内のちょっと被害を出す程度のサンシタしか居なかった本作には全く必要ない。
そんなズレまくったことをほざいたジョー岡田だが、結末だけは哀れまずにはおれない。アン王女の分身たちはみな独立して彼の元に来たのはアイちゃんだけ。パパの元には私が居るとか、王女の意思は私がつくとか、違うだろ。自分とは縁もゆかりも無い赤ん坊一人押し付けられて、愛する者本人にはいつの間にか死なれてたジョー岡田、否、ジョナサン・クロンダイクのことを冷静に考えてあげましょうよ。誰か、一人で良いから。
プロトジコチューは滅びたがベールは鼠になり、イーラ、マーモと共に再び一万年の眠りにつくという。いつもいつも戦闘中に逃げ去ってしまう敵のレギュラーをどうやって退場させるかは一つの見ものなのだが、単純に倒し損ねただけとは珍しい。いっそ清々しい、とすら言える。見た直後は巨悪だけ倒す安易な展開とも思ったが、今作の場合レジーナ以外の純粋な幹部たちは一切改心の類が無いんですよね。誰一人として心からプリキュア側についたものはおらず、かと言って完全に滅んだわけでもない。これは個人的には理想形に近い決着だ。
これは私の持論なのですが、お互いに相手を滅ぼすつもりで相対している二つの勢力に対し和解、共存をするべきだという第三勢力が現れ、ときに抗うものを消していき、ときに目的に同意するものを味方につけといった具合で実際その目的を果たしたとしても、それは真の目的達成ではないと思う。それでは第三勢力に味方するものだけが残ったのであり、一党独裁なのは大して変わらない。真に共存を果たすのならば、自分と異なる者さえそのままで生かすという矛盾を行えなければいけないと思う。その意味では、ジコチューを最後の一人までプリキュアに迎合させなかった今作はかなり良い線いってる。
まぁ、エピローグが、人間界とトランプ王国と、二つの世界で交流が持たれたことを描くというものだったので、やはり反抗勢力が退場させられたようにも見えるが。それでも、何の伏線も無く突然実は良い奴らだったと言い出した『スマイル』や典型的な私にとっての駄目な和解パターンの『スイート』よりはよほどましだった。あのエピローグもなんだかんだで大団円っぽさだけはあるし。
まぁ、ラストだけはそれなりに良かったけどな。
キングジコチューの欠片を取り込んだベールは脅威のパワーアップを果たす、と思ったら逆に闇に乗っ取られた。そして現れる真のラスボス、一万年前プリキュアと戦って封じられたもの、プロトジコチュー。この時点で言いたいことが二、三ある。やっぱりベールの強化はギャグオチかよとか、かつて封じられた闇がトランプ王国国王を器に現れたのがキングジコチューでその欠片を取り込んだのにどうして古代の闇そのものが現れるんだとか。
さておき。現れたプロトジコチュー、その実力は確かなもの。ビルを軽々と浮かせて投げ、巨大なクレーターを次々に作る。実際大したものではある。図体がでかかっただけのキングジコチューとは比較にならない。しかし、『プリキュア』シリーズのラスボス全員と比べて見ればハッキリ言ってショボイ。地球を壊すとか、地球よりでかいとか、一つの異世界をあっという間に制圧とか、すごそうに見える功績は全く無かったからな。キングジコチューよりはましだったが、やはり本作のラスボスはしょぼかったと言わざるを得ない。
途中でジョー岡田が、女の子は誰でもプリキュアになれるとか、その思いの力はビッグバンにも匹敵するとか、完全に聞きかじりの知識しかないのにえらそうに吹聴したがる駄目なオタク状態になっていて失笑を禁じ得ない。前者(誰でもプリキュア)は『オールスターズNew Stage1』のテーマで、後者(ビッグバン云々)は『Splash Star』の最終戦を思い起こさせる。
だが、どっちも現実にこの作品で繰り広げられた展開に対しては的外れ甚だしい言葉だ。前者は、本当に何物でもない一般人、プリキュアの存在は話として見たり聞いたり、或いは偶にただの人と思って通りすがっている程度、そんな人がある一つの願いゆえ動いたときにプリキュアになる、そんな話だから意味がある。既にプリキュアである上、プリキュアになる前から超人めいていたマナに対してはかすりもしないテーマだ。
後者のビッグバン云々は、地球を消し飛ばすほどの“滅びの力”を持ち、そもそもは宇宙開闢以前の存在で、その頃の何も無い状況を再現したいと思ってる、などという意味のことを言い出すラスボス相手だからこそ出てきたインフレの局地。最後の最後まで地球内のちょっと被害を出す程度のサンシタしか居なかった本作には全く必要ない。
そんなズレまくったことをほざいたジョー岡田だが、結末だけは哀れまずにはおれない。アン王女の分身たちはみな独立して彼の元に来たのはアイちゃんだけ。パパの元には私が居るとか、王女の意思は私がつくとか、違うだろ。自分とは縁もゆかりも無い赤ん坊一人押し付けられて、愛する者本人にはいつの間にか死なれてたジョー岡田、否、ジョナサン・クロンダイクのことを冷静に考えてあげましょうよ。誰か、一人で良いから。
プロトジコチューは滅びたがベールは鼠になり、イーラ、マーモと共に再び一万年の眠りにつくという。いつもいつも戦闘中に逃げ去ってしまう敵のレギュラーをどうやって退場させるかは一つの見ものなのだが、単純に倒し損ねただけとは珍しい。いっそ清々しい、とすら言える。見た直後は巨悪だけ倒す安易な展開とも思ったが、今作の場合レジーナ以外の純粋な幹部たちは一切改心の類が無いんですよね。誰一人として心からプリキュア側についたものはおらず、かと言って完全に滅んだわけでもない。これは個人的には理想形に近い決着だ。
これは私の持論なのですが、お互いに相手を滅ぼすつもりで相対している二つの勢力に対し和解、共存をするべきだという第三勢力が現れ、ときに抗うものを消していき、ときに目的に同意するものを味方につけといった具合で実際その目的を果たしたとしても、それは真の目的達成ではないと思う。それでは第三勢力に味方するものだけが残ったのであり、一党独裁なのは大して変わらない。真に共存を果たすのならば、自分と異なる者さえそのままで生かすという矛盾を行えなければいけないと思う。その意味では、ジコチューを最後の一人までプリキュアに迎合させなかった今作はかなり良い線いってる。
まぁ、エピローグが、人間界とトランプ王国と、二つの世界で交流が持たれたことを描くというものだったので、やはり反抗勢力が退場させられたようにも見えるが。それでも、何の伏線も無く突然実は良い奴らだったと言い出した『スマイル』や典型的な私にとっての駄目な和解パターンの『スイート』よりはよほどましだった。あのエピローグもなんだかんだで大団円っぽさだけはあるし。
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ドキドキ!プリキュア 第49話「あなたに届け!マイスイートハート!」
ドキドキ!プリキュアの第49話を見ました。
第49話 あなたに届け!マイスイートハート!
キングジコチューからトランプ王国の王様を助け出し、ジコチュー細胞を消し去ることで世界に平和が戻ったかのように思えたマナ達だったが、残ったジャネジーをベールが飲み込んでしまう。
しかし、ジャネジーを取り込もうとして自らを取り込まれてしまったベールが最後のジコチュー・プロトジコチューと...
ドキドキ!プリキュア 第49話「あなたに届け!マイスイートハート」(最終回)
いよいよドキプリも最終回!
ベールさんつかの間のナンバーワン宣言。
まあわかってはいましたが(ぇ
闇の力に飲み込まれちゃいました!(゚д゚)
真のラスボス、プロトジコチューさんきたー!!
正体バレても堂々変身には時代の流れを感じますね。
浄化すれば元通りとはいえ、マナたちもラスボスも街壊しすぎ
エースは最終回もやっぱり「ばきゅーん」なのね^^;
まず説得に入るキュアハート...
ドキドキ!プリキュア 第49話 「あなたに届け!マイスイートハート」
最後までキンクリで
「設定」という
名の結果しかない作品だったな
この作品を作った制作陣はどこまでもバカだと思っていたが
まさか予想斜め下を突き抜けた異常者だとは思っていなかったよ。
ドキドキ!プリキュア テレ朝(1/26)#49終
第49話 最終回 あなたに届け!マイスイートハート! キングジコチューのジャネジーを取り込んだベールが逆に取り込まれてしまう。1万年前に出現したプロトジコチューが復活したのだった。 もう一度変身して戦うプリキュア。ロイヤルストレートフラッシュも通じない。世界を独り占めしたら我儘し放題。ジコチューは誰かに迷惑をかけて振る舞う事。誰も居ない一人ではジコチューでいられなくなる。 キュアハートのプシ...
ドキドキ!プリキュア 第49話(最終回)「あなたに届け!マイスイートハート」
【今年のプリキュアさん】
相田さんの戦いも本日でひとまず終わり。
毎年プリキュアさんには大きな影響を受けてますが、今年扱ってたテーマも直撃でした。
ドキドキさんには心からお礼を言いたい。1年間、ありがとうございました。
■ドキドキ!プリキュア 第49話(最...
ドキドキ! プリキュア 第49話「あなたに届け!マイスイートハート」
キングジコチューの黒いプシュケーはベールを吸収し、強大なプロトジコチューとして復活
プリキュアとの最後の戦いが始まる…!
最終回もマナたちらしい結末に(笑)
ドキドキな日々はずっと続いてくのですね。
ドキドキプリキュア!#49.(最終回)
「あなたに届け!マイスイートハート」 ベールさんが出落ちすぎてwww。と言うのは
ドキドキ!プリキュア 第49話(本当に最終回)ドッキドキのプリキュアどっきどきのドキドキ!プリキュア
1/27気づき事項を掲載しました
ドキドキ!プリキュア第49話(最終話)感想&考察
ドキドキ!プリキュアのテーマは「愛」。
ですが「ジコチュー」も真のテーマだったのだと
思うのです。そんな最終回でした。
ドキプリを見守ってきた同志の皆さまお疲れさまです!
ドキドキ!プリキュア49話(最終話)
『あなたに届け!マイスイートハート!』
の感想&考察です。
ドキドキ!プリキュア #49「あなたに届け!マイスイートハート!」
「そして、その力はこの宇宙を生み出したビッグバンにも匹敵するんだ!」
岡田さん、最後まで持っていきますね。
ほんとズルイよ…。